Fラン大生のNAIST受験記
こんにちは,歩くです.
先日沢山の方のご支援を受け,NAISTこと奈良先端科学技術大学院大学に無事合格致しました.
おすすめの数学の参考書を教えて頂いたり,数学の問題をいきなりTwitterのリプで飛ばしてもちゃんと返答をくれたり,靴下を履くことを忘れないことを教えてくれり,色々ご協力頂いた皆さん,ありがとうございました.
さて,受験勉強期間はよくネットの合格体験記にお世話になったので,僕も誰かの参考程度になれればいいなと思い,この文章を書くに至りました.
特に僕と同じように俗にいうFラン大学に在学している方で,NAIST受験を考えている方には少しくらいくらい参考になるかもしれません.
行った対策や心構えとかを書く前にまず,僕について少し書きます.
まず所属大学ですが,俗にいうFラン大学の情報系学部です.ちなみに,関関同立や産近甲龍,MARCHとかにいて謙遜してFランとか言ってる訳ではなく,就職予備校という誇り高い異名を持つ大学に在学してます.
成績は中の上程度です.
Fランだから無理やろと思っている方もワンチャンあるかもしれないです.頑張りましょう.
では,行った対策について書いていきます.
対策
- 数学
NAISTの数学は阪大や京大の数学に比べればめちゃくちゃ簡単と言われていますが,元々数学が得意ではなく,ロピタル?ケーリーハミルトン?固有値?という感じだったので1から勉強しました.
出題範囲は代数と解析の2分野?です.
行った対策ですが,前述したようにTwitterのフォロワーにおすすめの参考書を教えてもらったので,それの7割くらいを重点的にしました.
おすすめされた参考書はおそらく他の合格体験記にも書かれているであろうマセマシリーズです.このシリーズの線形代数と微積文学,常微分方程式を購入し,ノートに例題を解いたり色々していました.
図書館とかに確実にあるので,それらを使うと安くすみます.尚,下のリンクを踏んで買うと僕のdアニメストア代の足しになります.
最後の2週間は友人と過去問をあぁでもないこうでもないと言いながら一緒に問きました.
過去問はこちらのサイトで公開されているものを用いました.
NAIST 情報科学研究科 院試情報 | shirayu.net
結果として過去問程度の問題ならまず解けるようになりました.
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- 英語
英語は僕の人生のボトルネックとも言える程度に苦手だったため,9ヶ月ほど前から単語を覚え,文法をやり直すなどをしていました.
単語の学習にはスタディサプリという学習アプリを用いました.
有料ですが,単語の綴りと発音を同時に覚えられるので非常に重宝しました.
通学電車の中でひたすら繰り返し定着するまでやりこみました.
文法やTOEIC独自の対策には関正夫先生の世界一わかりやすい~シリーズを用いて学習しました.内容は小手先というよりは力をつけるタイプの参考書だったので自分にもあっていたと思います.
大学図書館にも多分あるのでおすすめです.
TOEICの受験回数6回くらいで
420(ip)→500→450→525→530→620(ip)という推移です.
学内で受けられるテスト,TOEICipの方が取りやすいかもしれません.
新形式問題対応 改訂版 CD2枚付 世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 1‐4 リスニング)
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- 小論文
5月中旬のオープンキャンパスで志望研究室が変わったのでめちゃくちゃ焦りながら書きました.書いた内容はその研究室の先生が行っている研究の別アプローチみたいな感じで,その研究室で公開されていた論文とその他の論文を読み,2,3日かけて書き,志望する研究室の先輩方に添削して頂きました.添削を4回ほどしてもらい,2週間程かかったので,早めに書き始めることをおすすめします.ちなみに内容は読み返すとひどいです.
- 面接
幸い人前であることないこと喋ることだけは少しできるので,この対策はあまりしていません.
面接用の原稿を作り,添削してもらい,丸暗記し,噛まずに言えるように2日ほど,練習しました.
試験当日
試験当日,僕は学研北生駒駅からバスで校舎に向かうつもりでしたが,バスの時間を調べ忘れ20分程度の道を歩くことになりました.皆さんはしっかり調べて計画的に.
試験会場に少し早く着いたのでその辺の椅子に座って面接対策に参考文献を読み直していました.
受付時刻となったので,受付を済ませ,待機室へ移動.
待機室に入ったくらいでスマホは電源を切るように言われるのでギリギリまで詰めたい人は紙面や本で持ち込みましょう.
待ち時間は人によるみたいですが,10分~1時間程度だと思います.
僕は2番目だったのですぐでした.
PCで軽くアンケートに答え,数学の問題閲覧室部屋に移動します.
ここで代数2問と解析2問を書いた紙,計算用紙,鉛筆を渡され,10分間問題を自由に解きます.
代数も解析もそれぞれの問ごとに小問が2つずつありました.
問題は覚えてる範囲で
代数の大問1
(1)2次正方行列のベクトルの固有値を求めよ
(2)忘れました
代数の大問2
(1)ベクトルvをx,y,zで表せ(全て成分が与えられている).
(2)x,y,zは線形独立か?従属か?
解析の大問1
見た瞬間意味が分からなさすぎたので覚えてません
解析の大問2
(1)ロピタルの定理を使い極限を求める問題
(2)接線を出す問題
という感じでした.
代数の大問1は小問2が分からなかったので大問2を解くことに,解析は初めから大問2しか選択肢がありませんでした.
代数は計算するだけなので,解析だけ解きました.
試験管の合図があり終了.
数学の面接室へと移動します.
少し待機して面接室にノックをし,入室.
このとき,挨拶は丁寧にやろうと意識しました.
どの問題を説くかを面接官に伝え黙々と解いていきます.
途中声をかけられ,簡単な計算ミスをしていることを教えてくれたりしました.
結果的に代数は完答,解析は小問2で分母に0がきてうんうんいっている間に終わりました.
続けて小論文の方の面接.息をつく間もありません.
こちらもノックをし,クソデカイ声で挨拶をして入ります.
立ってやるのかなと思っていましたが,椅子に座ってやるみたいです.
椅子にかけると小論の紹介の前にアンケート内容の確認がありました.
「君は専願?」→「はい」
「それでは面接の前に提出して頂いた小論文の内容をプレゼンしてください」
で,小論文の紹介です.
小論文の原稿に挨拶を書いていたのですが,既に挨拶をしてしまったので,少し悩み
「挨拶から初めていいですか?」と聞くと皆さんの頬が少しゆるみ
「いいですよ」と笑顔で言われました.
これのお蔭が終始和やかな面接になったのかもしれません.
覚えてきた原稿に通りに紹介を行い,恙なく面接を終えます.
質疑応答が始まります.覚えている範囲で書いていきます.
「これほんまに出来るの?」→「難しいかもしれません……」
「これを使おうと思った理由は?」→「他のやつを使った研究はすでにあったので……」
「今通ってる大学でプログラミングしてる?」→「講義でCとjavaを触りました.また自分で仕様書を書いて1から設計する講義とかも受けました.あと競プロのサークル入ってます.」
「何行くらいのコード書いたことある?」→「さっき説明した仕様書を書く講義で書いたテトリスの7000くらいでしょうか……」
「テトリスうまくできた?」→「任天堂に遜色ないものができたと思っています」
「アルゴリズムとかどうした」→「何も見ずに1から作りました」
「自然言語処理できるの?」→「勉強中です」
「pythonとCの違いを説明してください」→「pythonはインタープリタでデバッグとか楽ですね」
「大学入るまでに1年専門学校行ってるけど,そっちで食おうとしてたの?」→「はい.将来は本気でギタークラフトマンになるつもりでしたが,食っていけなさそうなので今の大学を受けました.」
「将来は何になりたい?」→「研究職に憧れはありますが,現実的にはSEかPGだと思います.」
といった感じでしょうか.
質疑応答はハキハキ早く答える方が印象がよさそうなので,とりあえずハキハキしていました.
あまり上手い回答が出来た気がしていなかったので,正直落ちたと思っていました.
その後,退室し,受付に受験者のリボンを返し,バスがなかったので行きと同じ道で帰りました.
余談ですが,帰りの電車で靴底がはがれたので駅員さんにセロハンテープをもらうという実績を開放しました.
まとめ
自分の体験からやってて・やればよかったと思えるものをまとめておきます.
- NAIST生の方に小論文は添削してもらう
- 小論は早めに書く
- 英単語は毎日やる
- バスの時間は調べておく
- 挨拶はしっかり
- 声は大きく,はっきりと
こんなところでしょうか.
受験を考えている皆さんの役に少しでも立てれば幸いです.